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Esoteric G-25U(エソテリック)
希望小売価格 250,000円(税別)
完売しました |
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Esoteric G-25U |
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Esoteric G-25Uとは、クロックジェネレーターとアップコンバーターの2つの機能を有する機器であり、CDTとDACの間に接続され使われる機器である。ここではEsoteric本来の開発意図とは別に、本機能を利用し、2台のDACを使った再生方法という新しい音質改善方法による試聴結果を報告する。
音の変化は劇的である。
まず、格段に分離がよくなる、というと「またか」と言われそうであるが、聞きなれ(または使いなれ)た言葉でも全く次元が違う。例えば五島みどりのメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトをCDで聴くと、ヴァイオリンの音が「完全に」オーケストラから離れ、ソロがいわば「引き立って」聴こえるのである。しかしヴァイオリンの音量自体はむしろより繊細にしかも小さな音で鳴っていて、しかもオーケストラの音色に完全に溶けこんでいるという、実演のバランスさながらに響いてくるのである!
相当な装置を聴き込まれた強者(つわもの)リスナーにも多分未体験の素晴らしさであろうと思われる。歌のリアリティーさ! 声自身の見事な再現は勿論、歌手の位置や歌う人数等まるでDVDで見ているかのように鮮明になる。
次に、その一連の試聴CDを振り返って感じるのは、録音の良さ云々はよく言われることであるが、それよりもデジタル録音とアナログ録音(最新録音と旧録音)の音の境界線が怪しくなってしまう!?ことも特筆されるべき変化である。それは決してごっちゃに混同するのではなく、デジタル録音に音の熱っぽさや粘りといったコクや厚みとも表現できる+αの自然さが加わって感じられ、アナログ録音からは何か低域の重さがとれ広域がスッーと抜ける感じが顕著で何とも自然さを増し、双方変わらぬ音調が確立される。これは次に述べる機器の向上にも通じる同じような現象である。
更に全ての機器の能力が向上したかのような錯覚がおこる。例えばパワーアンプであれば微細な音色表現や粘りともいうべき残音感のつながりと、一方颯爽した音の立ち上がり(下がり)といった“早さ”はなかなか両立が難しいのはご周知の通りである。ところがこの装置を利用して2台のDACを通じて聴くと、各アンプの特色とした美点は残したまま欠点が隠れてしまうかのような音に変化するのである。スピーカーについても同様で中低音の充実はいいのだがもうひとつ低域の「抜け」「キレ」あるいは高域の「しっとり感」が欲しいと望んでいたスピーカーがそのように変身してしまうのである。CDプレーヤー部もCDTも何ら変更は無いのに数段上のCDTで聴くかのように音が一段とゆったりと聞こえるようになるのである。技術的な詳細は省略するが、G-25Uの導入により歪みやジッターが激減することに加え、DAC2台にすることによる各機器の負担が著しく軽減されることに起因すると思われる。ちょうどCPUとメモリ装置を変え格段に情報処理力をUPしたパソコン(PC)で、かつ電話回線を高速ブローバンドに変えた後にインターネットを閲覧しPCの画面に見入る、そういう感じに通じるものがある。
さて、オーディオ愛好家にとって最も重要かつ喜ばしいことは、愛用の機器をそのままに、全く音の変化なしに質の向上が起こることである。スピーカーなりアンプなりを買い替えた場合、音がグレードUPするしないは別にして、すっかり音が変わってしまうが、このG-25Uを利用する場合ならそういう心配が一切ない。
費用的にも僅かである。今使っているDACに、例えば程度の良い使用中のDACの中古品をもう1台追加するだけで、今使っている何倍もの価格のDACに買い替えるより効果大になる可能性があるのである。(勿論繰返しになるが、DACを2台にすることにより単にDACの向上だけでなく、負荷の低減かプリアンプ、パワーアンプ、スピーカー全ての能力UPにつながることを忘れないで戴きたい)
試聴室にお気に入りのCD持参で、また可能なら今のご自分の機器に接続されて、ぜひとも、試聴をお薦めしたい。
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Esoteric G-0s(エソテリック)
希望小売価格 1.200,000円(税別)
完売しました |
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P-0はアップグレード等無しのオリジナルのまま |
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EsotericのCDトランスポート「P-0」「P-0s」はアップグレードするのに多大な出費となってしまいます。が、マスタークロックジェネレーター「G-0s」を接続していただくだけで、アップグレードの手続きなしでも下記感想にありますような再生環境をお楽しみいただけます。
まず、テンポが格段にゆったりと感じられることで、最高級CDT共通の音づくりである。
次に、リズムがクリアーになり、特に低弦の動きなど目に見えるかのように鮮明になる。一方でハーモニーも同時に豊かになるので、音全体としてはむしろ心地よい、聴き疲れのしない音になる。
更に、音場・ダイナミックレンジ双方とも大きく広がるので、FF(フォルテッシモ)の箇所など部屋が一回り二回り大きくなったような錯覚を覚える。協奏曲などソロとオケが分離し(特に弦の弱音伴奏でヴァイオリンがソロを奏でる箇所など)、オペラではオケの中に埋もれれいた歌が飛び出す不思議さに酔いしれる。
音の変わり方の表現は難しいですが、P-0からP-0・Sへのグレードアップは同じ音質の延長線上で音が良くなったと感じられたと思いますが、G0sの附加は、例えば倍の価格の超高級プリアンプ(例えばCTC等)などに買い換えたように音質そのものがグレードアップするかの感がします。
しかし、G-0sを接続することによる最大の発見は、附加した(しない)P-0間の音の違いよりも、P-0と他の最高級CDT(当然輸入品になるが)との音作りの違いが鮮明になったことである。そこには日本人演奏家の美質にもつながる紛れもない繊細で固有の個性が浮かび上がってくる。G0sを附加したP-0で五島みどりさんのヴァイオリンを聴くという至上の歓びを体験すると、ブラビッシモ!!!!!としかいい様がありません。
次回は、ウーボラについてお話ししたく思います。 サウンド・リンク 浅川 和秀
■ユーザーレポート (原文のまま掲載)
我が家のCDトランスポートP0(バージョンアップしていない)にG-0sからワードシンク信号を入力し、DACゴールドムント・ミメイシス10Cを接続して試聴しました。
まず感じられたことは、ステレオイメージ広くなったことです。とくに、スピーカー後外側にまで音の広がりが感じられるようになりました。奥行きも明確になり、楽器の位置関係が明瞭になり、ボーカルの口元のわずかな表情の変化が読みとれます。しかし、ボーカルや各楽器が個々にバラバラに聞こえるのではなく、サウンド全体として解け合ってより自然な印象になりました。
以前、他社のD/D converterでハイサンプリング変換したサウンドは、ステレオイメージがより感じられるようになった一方で、サウンド全体が何かしらソフトな傾向に変化し、ダイレクトな音が飛んでくる部分が減退し、いわゆるおもしろくないサウンドになった記憶がありました。今回のG-0sでは、ダイレクトな音の飛びはスポイルされず、かつステレオイメージが広大に変化しました。
抽象的な表現で恐縮ですが、今までは、宇宙空間を周回する彗星の中心部のみを見ていたものが、G-0sでマスタークロックの精度を高めると、彗星の周囲のガスや水蒸気や尾の部分まで明確に見られるようになり、しかも彗星の中心部もよりはっきり見えてくるようになった、というのが私の印象です。
このような変化は、高品位な録音やマスタリングのCDでもちろん聞き取れますが、古いCDでも容易に聞き分けられるところに驚きました。スタジオでマザーテープの音を聞くとこんな感じで聞こえたのでは、と思います。マザーからCDのフォーマットに音楽信号を変換する際に、微少な音のニュアンスが欠落したのではなく、デジタルの時間管理が不十分であったから、実はしっかりCDに刻まれていた信号をすべて取り出せていなかっただけではないでしょうか。CDフォーマットの可能性を再認識しました。
低域の再現性が向上するとメーカーサイドは言っているようですが、これは副次的なもので本質的なものではないような気がします。
最近、DACの買い換えを考えていましたが、G-0sがあればその必要はないと今は考えています。
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